皆さんこんにちは。開発チームの茜色です。
私たちのチームは日々ソフトウェアと格闘して開発しています。そして、その開発を力強く支えてくれているのが「スクラム」という開発手法です。スポーツみたいで、強そうな名前ですよね?
今回はこの「スクラム」について、皆さんに少しでも身近に感じていただけるよう、ご紹介したいと思います!
スクラムって、いったい何?
スクラムを一言でいうと、「変化に強い、みんなで力を合わせる開発スタイル」です。アジャイル開発という、状況の変化に柔軟に対応しながら開発を進める大きな枠組みの中の一つで、特にチームワークを重視するのが特徴です。
ラグビーの「スクラム」をイメージしてみてください。選手たちが肩をがっちり組んで、一つの目標に向かって進んでいく…まさにあの感じです!ソフトウェア開発も、一人ひとりの力を結集して、最高の製品を作り上げていきます。
スクラムを支える頼れる仲間たち、役割分担をご紹介
スクラムでは、主に3つの役割が登場します。それぞれのプロフェッショナルが力を発揮することで、プロジェクトはぐんぐん前に進みます。
- PO (プロダクトオーナー):「船の船長 プロジェクトの進むべき道を示す」
開発する製品やサービスが「本当に価値あるもの」になるように、舵取りをするのがプロダクトオーナーの役割です。お客様にとって何が一番大切かを見極め、開発の方向性を定めたり、開発する機能の優先順位を決めたりします。まさに、プロジェクトの成功に欠かせない「頭脳」であり、「羅針盤」と言えるでしょう。
- SM (スクラムマスター):「チームの潤滑油!最高のパフォーマンスを引き出す」
スクラムマスターは、チームがスムーズに、そして楽しく開発を進められるようにサポートする、縁の下の力持ちです。チーム内のコミュニケーションが円滑に進むように手助けしたり、開発を妨げる障害物を取り除いたりします。「なんだかチームの調子が上がらないな…」そんな時に頼りになる、チームの守護神のような存在です。
- 開発者:「アイデアを形にする魔法使いたち!」
実際に製品やサービスを作り上げるのが開発者チームです。それぞれの専門スキルを活かして、アイデアを具体的な「動くソフトウェア」へと変えていきます。ただ作るだけでなく、どうすればより良いものができるか、常に考え、チームで協力しながら、スプリント(短い開発期間)ごとのゴール達成に向けて全力を尽くします。
スクラムチームが大切にする「5つの心」~価値基準~
スクラムで開発を進める上で、チームメンバー全員が共有し、大切にしている価値基準があります。これがあるからこそ、チームは一丸となって困難を乗り越え、素晴らしい製品を生み出すことができるのです。
- Commitment (確約):「みんなで目指す!約束のゴール」 スプリントゴール(短い期間で達成する目標)の達成や、チーム全体の目標に対して、一人ひとりが「絶対にやり遂げる!」と心に決めることです。この強い意志が、チームを成功へと導きます。
- Focus (集中):「一点集中!最高のパフォーマンスを」 目の前のスプリントゴールや、製品の価値を高める作業に全神経を集中させること。脇目も振らずに取り組むことで、質の高い成果を生み出します。
- Openness (公開):「隠し事なし!風通しの良い関係」 チーム内外の関係者に対して、常にオープンな姿勢でいることです。良いことも悪いことも正直に共有し、他者の意見やアイデアにも心を開く。この透明性が、信頼関係を育みます。
- Respect (尊敬):「認め合う心!多様性が力になる」 スクラムチームのメンバーは、それぞれ異なるスキルや経験を持っています。お互いの個性や意見を尊重し、認め合うことで、多様な視点が活かされ、より良いアイデアが生まれます。
- Courage (勇気):「困難よ、かかってこい!立ち向かう力」 開発には予期せぬ問題や困難がつきものです。そんな時でも、勇気を持って課題に立ち向かい、チームで協力して乗り越えていく。この前向きな姿勢が、成長の糧となります。
以上になります。今回は、私たちが日々実践している「スクラム」という開発手法について、その概要と大切にしている価値観をご紹介しました。
スクラムは、単なる開発の「やり方」ではなく、チームが生き生きと、そして最大限の力を発揮するための「あり方」なのかもしれません。
次回もスクラムのあれこれをお伝えできればと思いますので、お楽しみに!


