第4回:開発チームが使っているプログラミング言語Javaの紹介!〜オブジェクト指向とは?~

tsunagu column

開発チームのターコイズブルーです。
前回は、スクラムイベントについて紹介しました。

今回は、開発チームが使っているオブジェクト指向型言語Java(ジャバ)について説明していきます。

プログラミング言語のパラダイムとは?

まず知っておきたいのは、「どの言語が一番優れている」という話ではないということ。

それぞれの言語に「得意分野」や「設計の考え方(パラダイム)」があります。

プログラミング言語の考え方の枠組みのことを「パラダイム」と呼び、
手続き型、関数型、スクリプト型などがあります。

次は、開発チームが使っているパラダイム「オブジェクト指向」について説明していきます。

オブジェクト指向とは?

オブジェクト指向は奥が深く、詳細に理解するには分厚い本が必要になるくらいなのでここではザックリと説明します。私もザックリとしか理解できていません!

オブジェクト指向は、「モノ(オブジェクト)」を中心に考えてプログラムを作る方法です。この「オブジェクト」は、現実世界のものや考え方をそのままプログラムの中に表現したものとイメージしてください。

例えば、車というオブジェクトなら、色やメーカー、速度といった「特徴(データ)」を持ち、加速や停止といった「動作(処理)」ができます。プログラムの中で、この車の特徴と動作をまとめて管理できるのがオブジェクト指向の強みです。

オブジェクト指向のポイントは大きく3つあります。

継承
既にあるオブジェクトの性質や動作を引き継いで、新しいオブジェクトを作ることができます。たとえば、「自動車」というオブジェクトをもとに「トラック」や「スポーツカー」といった細かい種類を作るイメージです。

ポリモーフィズム(多態性)
同じ動作名でも、オブジェクトによって処理内容を変えられること。これにより、同じ命令で違うオブジェクトがそれぞれのやり方で動く柔軟なプログラムが作れます。

カプセル化
データ(特徴)と処理(動作)をひとまとめにして、外からは必要な部分だけ見せる仕組みです。これにより、プログラムの安全性や管理がしやすくなります。

Javaはこのオブジェクト指向をしっかりサポートしている言語なので、わかりやすく拡張しやすいプログラムを書けるのが特徴です。

Javaとは?

Javaは、1995年に登場したプログラミング言語で、現在も世界中で広く使われています。
開発チームで使っている理由の一つが、「オブジェクト指向」をベースにしている言語だからです。

Javaの特徴をザックリ紹介するとこんな感じです。

  • 書いたコードがいろんな環境で動く!
    Javaで書いたプログラムは、WindowsでもMacでもLinuxでも動かすことができます(これは「一度書けば、どこでも動く」というJavaのスローガンにもなっています)。
  • 大規模な開発に向いている
    チーム開発でたくさんの人が関わっても、コードが整理しやすく、保守や拡張がしやすいです。実際、企業向けのシステムなどでよく使われています。
  • 開発ツールやライブラリが豊富
    EclipseやIntelliJ IDEAといった便利な開発ツールや、たくさんの便利なコード部品(ライブラリ)があるので、開発がスムーズに進みます。
  • 学習コストは少し高めかも?
    初心者にはちょっととっつきにくいところもありますが、オブジェクト指向の考え方をしっかり学べる言語なので、プログラミングの基礎を身につけたい人にもおすすめです。

開発チームではこのようにJavaを使って日々アプリやシステムを作っています。

「どうしてJavaなの?」と思った方に、少しでも雰囲気が伝わればうれしいです。

次回は実際にJavaを使った簡単なプログラミングを紹介する予定です。