【就労継続支援B型】BacklogとGASを連携!現場の二重管理を解消したIT保守チームの実践

就労継続支援B型事業所つなぐコミュニティーズでIT系の保守・開発業務を行う、「保守チーム」です。私たちは日々、実際のIT現場で発生する「不便」を技術で解決することに挑戦しています。今回のブログでは、私たちのチームが取り組んだBacklogとGoogleスプレッドシートの自動同期システム開発のOJTをご紹介します。

プロジェクト管理ツールバックログの課題管理画面
プロジェクト管理ツールバックログの課題管理画面

これは単なるプログラミングの練習ではありません。現場の業務効率を劇的に改善するために、プロのエンジニアと同じ手法で取組んでいる「開発のリアル」が詰まったプロジェクトです。


1. 現場の課題:Backlog(バックログ)とスプレッドシートの二重管理という不便

私たちのチームでは、プロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」でタスクを管理しつつ、チーム全体の状況を把握するために「プロダクトバックログ」というスプレッドシートも併用しています。

しかし、ここで一つの大きな問題が発生していました。Backlogに課題を登録するたびに、同じ内容を手動でスプレッドシートに転記しなければならなかったのです。この「二重管理の無駄」こそが、現場のメンバーを悩ませていた「不便」でした。

「この作業、自動化できればもっと本来の業務に集中できるはず」。そんな一言から、今回の自動同期プロジェクトがスタートしました。

2. 技術の選択:WebhookとGoogle Apps Script (GAS)を活用した自動化

自動化の鍵となるのは、Webhook(ウェブフック)という技術です。Backlog側で「課題が追加された」などのイベントが発生した瞬間に、特定のURL(サーバー)へ通知を送る仕組みです。

私たちは、この通知を受け取る「司令塔」として、Google Apps Script (GAS)を選びました。GASで作成した公開URLにBacklogからの情報が届き、それをスプレッドシートに書き込むという設計です。

チームは、まずはこのWebhookの仕様調査から入り、実際にBacklogから情報が飛んでくるかをテストしました。初めてログにデータが表示された瞬間は、チーム全体が沸き立ちました。

3. 開発のリアル:試行錯誤の繰り返しとロジックの実装

ここまではうまくいきましたが、システムの実装には、見た目以上に複雑なロジックが必要でした。

  • 挿入位置の特定: 単に一番下に書き込むのではなく、シート内の特定の場所に新しいタスクを挿入する必要があります。プログラムでシート全体をスキャンし、特定の文字列を探し出す処理を作り込みました。
  • データの整形(マッピング): Backlogから届く複雑なデータ(JSON)から、課題ID、タイトル、親課題、カテゴリーなどを正確に抜き出します。列の順番が変わっても壊れないよう、「ヘッダーマップ」という設計手法を導入しました。
  • 競合(衝突)対策: GASが書き込みを行っている最中に、人間がスプレッドシートを操作したらどうなるか? データがズレてしまうリスクに対し、書き込み後に位置を再検証し、異常があればSlack(チームチャンネル)にメール通知を送る仕組みまで実装しました。
  • リンクの自動生成: 転記された課題IDをクリックするだけで、即座にBacklogの該当ページに飛べるよう、HYPERLINK関数を自動で埋め込む工夫もやってみました。

4. 開発環境:GitHub・VS Code・Claspを使った実践的な開発環境

私たちの事業所では、Gitを用いたバージョン管理を行い、VS Codeでコーディングを行っています。さらに、claspというツールを使い、ローカル環境とGoogleドライブを同期させながら開発を進めています。これは実際にIT開発の現場と同じ環境での実践的なOJTになります。

5. チームで育む:協力して乗り越える

このプロジェクトは、最初から全てがスムーズだったわけではありません。個人作業に不安を感じていたメンバーが、スキルの高いメンバーのプロジェクトに加わり、二人三脚で作業を進めました。

画面を大型ディスプレイに共有し、「ここはどう書けばいいか」「このエラーの原因は何か」をリアルタイムで議論する。リモートでは難しい濃密なコミュニケーションが、開発を加速させました。

まさにアジャイル開発のスクラムです。

結びに:私たちと一緒に「リアル」を体験しませんか?

現在、この自動同期システムは実際のプロダクトバックログ運用に適用されています。自分たちの手で作り上げたツールが、日々の業務を楽にしていく。この達成感こそがIT開発の喜びです。

「IT業界に興味があるけれど、自分にできるか不安」「もっと実践的なスキルを磨きたい」と感じている方。私たちの事業所では、一律の作業ではなく、個人のスキルや興味に合わせたミッションに挑戦できます。

この「開発のリアル」を、ぜひ一度見学しに来てください。現場で動くシステムと、成長を続けるメンバーが皆さんがチームに加わるのをお待ちしています。


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