障がい児といっても知的、身体、精神とさまざまで重軽度も個人差がありますので一概にこうと決めつけるのはナンセンスですが、一般的には、
・体力
・筋力
・注意力
などが同年代の子と比べ、どうしても弱い傾向にあるのだといっていいと考えます。
とくに高学年になると心身ともに成長し、ランドセルは体になじみ、さほど心配する必要はありませんが、小学1年生になりたてのころはランドセルもからだに比べ大きくそして重たく、姿勢のゆがみなどからだへの影響についても十分配慮しなければなりません。
ランドセル募金を実施中の(一社)障がい者の明日を考える会が、障がい児がからうランドセルには、どのような配慮が必要なのか、まとめてみることにします。
1.とにかく軽量であること
軽いことが大前提です。大人が持つとランドセル自体は軽く感じますが、お子さんはかなり重く感じるはずです。
そこに教科書などを入れますので、さらに重みが増します。
通学時間にもよりますが、歩幅も小さく、歩くのに時間がかかりますので、その間も小さなからだにできるかぎり負担がかからないよう、軽いランドセルを購入してあげるべきです。
2.持ち手に配慮があるもの
ランドセルには持ち手があったほうがいいです。とくに親御さんがお子さんにランドセルをからわせるとき、通学に付き添う場合に学校までランドセルを持ってあげることも少なくないでしょう。
その際、持ち手があると圧倒的に便利です。
持ち手がなければ左右どちらかのショルダー部分を持つことになりますが、本体と比較的離れてしまいますから重みがググっと増します。持ち手があれば親もお子さんも負担が減ります。
多くのメーカーが持ち手を取り付け始めていますから、やはり持ち手があるものを購入すべきです。
3.開けやすいもの
ランドセルはカンタンに開けられたほうがいいです。そうでなければ小学校で担任などの先生に登下校時、頼らなくてはならなくなります。
購入時、お子さんが開けられそうか、実際に試してみたほうがよさそうです。デザインも色も大切ですが、まずは開けられるかを見てあげてください。
4.丈夫なもの
幼少時は、障がいの有無に関係なくどのお子さんも歩いていて転びやすい、よろけやすいと考えます。そのため転倒したりよろけたりしたときにランドセルが変形しない頑丈なものであるとよさそうです。
5.やさしいもの
ランドセル本体の背あてがクッション厚めでやわらかいか、ショルダーも細すぎないかも確認しましょう。そうしないとお子さんは背骨や肩をいためやすくなります。
※ランドセルをからってお子さんが「肩が痛い」と打ち明けたときの対処
ショルダ―についてはなじむまではどの製品も硬いものです。別売りの肩パッドがamazonなどで売られていますから、そちらを活用するようにします。
6.車いすに取り付け可能なもの
車いすが必要なお子さんには、専用の横型タイプのランドセルが市販されています。ただし早めにオーダーメイドする必要があります。
しかしネットで調べるかぎり価格帯は一般的な市販品とそうそう変わりませんので、ご安心ください。
まとめ
1.軽量である
2.持ち手がある
3.開けやすい
4.丈夫である
5.クッション性がある
6.車いすに取り付け可能
障がい児のお子さんには最低限、以上の配慮が必要です。
ランドセル募金を開始しました
障がい者の明日を考える会ではランドセル募金をスタートさせています。障がい児にランドセルを購入する場合、上記配慮が必要なのですが、とくに障がい児のひとり親家庭では、母親が介助や訓練につきっきりとなり、働けません。
そのため困窮を極めた生活を余儀なくされています。
そういったご家庭にランドセルを贈る事業です。みなさまのあたたかいご支援、心よりお待ちしております。